最新更新日:
03/06/24


西原町棚原巡検

 今回は、去る12月8日に行われた西原町字棚原の巡見の模様を紹介します。
2001年最後の巡見として急遽、企画されたこの日の巡見だが、もろもろの事情のため参加者は少数であった。
当日は11:00AMに琉大法文棟409号室に集合、そこから棚原集落まで徒歩での移動となった。

棚原集落での巡見箇所は上の地図のようになっており、大体3時間ほどの巡見であった。

天気はあいにくのくもり模様であったが、雨に降られることもなく昼食にはおいしい沖縄ソバを食べ、まずまずの巡見だったと言える。

巡検後は集合場所に戻り、巡見中にハル(畑)作業をなさっていた方から頂いたイモを土鍋でふかし、しめやかに打ち上げが行われた・・・。

 
 

棚原簡易地図

@トーテークン(土帝君)
  町内で唯一祀られているトーテークン。屋号ヒジャの屋敷跡に祀られた男女2体の陶器像。ここに祀られている神は、農作の神と子供の神だとされる。

Aノロ殿内
  棚原排水タンク下方にある棚原巫火神を祀った殿。建物の中にはミルク神の体の部位や、道具が安置されておりいつでも礼拝できる。ミルク神を祀った香炉の左手に国元の神とニレーの神を祀ってあるという香炉が安置されている。

B上ヌ嶽
  神名コバツカサノ御イベ、現在マニシカニービヌ嶽と呼ばれている。露出したシー(岩)を背に、東を向いて拝願するように香炉が置かれている。この御嶽は集落後方に位置することから、最も重要な御嶽とされている。

C下ヌ嶽
 屋号五男タカジョーの屋敷前に4〜5mほどにも達するシー(隆起珊瑚礁の岩)が土から生えたかのごとく腰を据えており、ここを下ヌ嶽と呼んでいる。本来はウトゥーシ(御通し)場であるとされるが、岩の形が嶽状になっていることから御嶽と呼ぶようになったという。

D棚原城跡
  集落北方にある。現在グシクバル周辺の土地はガーシチャバルと称され、両方を合わせて棚原グシクと称している。

■巡検風景

■ノロ殿内

■棚原グスク



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