「調査にまつわる怖い話・不思議な話」・・・。私も一度「コレはヤバいかも知んないぞ!」と思った経験はあります。一目センパイが実体験・見聞(「御嶽にまつわる怖い話・不思議な話@」参照)したほど怖かないですけど。それでもとりあえず書いときます!「うわぁ〜、ヤな感じ」と思ったのは事実だからね。
それは去年(2002年度)、大学の授業の一環としてX島のY集落を訪れていたときのことだった。夕方なのにうだるような暑さの中、私はY集落のいろいろな場所の写真を撮るべく、一人で原付をとばしながら集落内を散策していた。
Z集落との境目あたりに差し掛かり、「Y集落もここら辺までで終わりっぽいし、引き返すかー。むしろもう夕方だし宿に帰りてぇー・・・。」と思った矢先、道路沿いの奥まった場所に石碑を発見。「おっ?何だアレ。あー、忠魂碑か。ここY集落内なのかどうか微妙だけど、一応写真撮っとこー。」と思った私は原付を降りて忠魂碑に近づいた。
台風の影響で、石碑の周りはかなり荒れていた。もう木(モクマオウ)なんかバッサバッサ倒れてて、「いかにも」な雰囲気をかもし出している。超コワい・・・。この島の神様強いって言われたから、入る前に碑に向かってアイサツの一つでも入れなきゃヤられるかも・・・。アイサツしよーっと。「R大学から勉強しに来ました犬と申します!勉強の一環で使用しますんで、写真撮らせて下さい!失礼します!」と心の中で唱えた。よーし、完璧。私が忠魂碑なら絶対許すね!
忠魂碑の前に立った。あ・荒れてる・・・。もともと荒れてる。線香(中国モノ?)が折れまくってるし、塩なんか1キロ袋そのまま置かれてるよ。何かココ、すっげーないがしろにされてるよ・・・。はー、怖い怖い。さっさとガシガシ写真撮って帰ろう。じゃ、数枚撮らせて頂きます・・・。
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■忠魂碑全体像
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シャッターに手をかけ、降ろした・・・お、降りない!?何で!?別に信心深い人間じゃないけど、本気で怖くなってきたよ!くっそー、負けるか(意味不明)!・・・力まかせに何度も何度もシャッターを押した。すると根負け(?)したのか、カメラもいうことを聞いてくれるようになった。そうして数枚の写真を撮った後、「ざーしたーー!!(ありがとうございました)」と高校球児ばりに元気よく手を合わせ、逃げるように原付に乗った。
「あー、ビックリしたー。ああいう事ってホントにあるんだー。」などと軽く思いながら原付を運転していると、私はあることに気が付いた。・・・原付の鍵についていたキーホルダー(キ●ィちゃんのお守り)がなくなってるよ!あんなにしっかりくっついてたのにちぎれちゃってるよ!「ヤベッ、この原付私のじゃないし、いくらキーホルダーでも失くしたらマズいよなー。」と思った私は、キーホルダー捜索に乗り出した。忠魂碑まではまだ付いてたから、忠魂碑からの帰り道(距離にして約70メートルの間)にはあるだろー・・・ってないよ!どこ探してもないよ!!ヒィィィー!兵隊さんにキ●ィちゃん捕られちゃったー!!今頃「准尉殿、キ●ィちゃんであります!」ってなってるよ、絶対!
あーもーヤダ。絶対宿に帰る。今帰る!原付の主には悪いけど、キーホルダーなんてもう知るか!兵隊さんにくれてやるよ!!せいぜい可愛がって癒されてくれよ!!!そしてもう忠魂碑には二度と近づかないよ!!!!
そうして私は、宿への帰路についた。帰る道すがら、あまり信心深くない私が「(数年前に亡くなった)オジー!守ってーー!!」と思うほどには怖かったです・・・。
以下後日談。撮った写真を現像してみたら・・・おもっくそブレてた。何かピントも合ってないし。まぁそれは、なかなかシャッターが降りてくれなかった最初の一枚だけで、あとのものはキレイに写ってたから良かった良かった。ドンマイドンマイ、アハハ。でも問題はその次に起きた。何とその忠魂碑がY集落内にあるのではなく、隣のZ集落の敷地にあることが判明したのだ。同行したセンパイ(新津ゆうた氏)曰く「んー、ギリギリZ(集落)に入っちゃってるねー。」・・・写真意味ねーし。これってバチですか?でもそれ以外は、幸い今日まで何の不幸もない(大きいものは)。オジー、ナーイスディフェンス!!
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■問題のぶれた写真(未除霊) |
以上が私の体験した「調査(というか忠魂碑)にまつわる怖い話」です。全然怖くないと思われる方や、そんなのは神(霊?)のなせる業(わざ)ではない(自然の現象、もしくはプラズマだ)と思われる方もいらっしゃるでしょうが、誰が何と言おうと「私は怖かった」のですから仕様がありません。あのキ●ィちゃんは今頃、「キ●ィ二等兵ちゃん」くらいにはなっているでしょうか・・・。
・・・了 |